●建物
外観は、施主様の希望『洋風の家』。
B様邸は古い集落にあることから、屋根は近隣との調和も考慮し、和瓦を採用(一部ガルバニウム鋼板)。
一階部分の外壁は石目調とし一部組石。二階部分は木部を現し漆喰壁で仕上げました。
また、破風にアクセントとして欧風の彫り物。
内観は全体に落ち着いた雰囲気にするために、背の高い板壁に漆喰壁。
また天井を高めにすることで開放感を。
●設計のポイント
奥様の希望で『小さめの和室がほしい』とのことでしたので、また、奥様が茶道を嗜むこともあり、茶室にも使える京間の和室を造り。また、出入り口面を襖の壁にすることで、多数の来客時には襖を引き込み大きな部屋として使えるようにしました。
リビングは屋根を一段上げることにより天井を3.6Mと高くとり天井面をアールに。また、リビングからウッドデッキ越しに、庭へと。
キッチンは南面に配置し、奥様の大好きな庭が眺望できる位置に。
鬼門の方角部分を欠くなど、縁起の良い家を心がけました。
この度、志田建築さんにお願いしたのは、日頃から日本建築の良さを大切にして研鑽を積んでいる姿勢を、知っていたからです。
欧風を希望していましたので、心配しましたがドイツで修行した実績もあり、全面的にお任せしました。施主の気持ちに添うようにとよく相談してくれました。
日本建築で培った技術が欧風にも生かされ、重厚で落ち着いた家になりました。若いセンスがあちこちに輝いています。